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古い座卓の修理

欅の古い座卓

80年程昔に作らせた欅の座卓だそうです。
大きさが長さ1,800、巾850あります。厚さが35ミリほどなのでかなり反りが出てきてしまっています。

脚が取り外しできるように細工されていて、引越しのたびに外していたそうです。
うまく外れない時や、はまらない時もあったのでしょう。蟻加工されたホゾ溝と脚のホゾがかなり痛んで欠損しています。

壊れたホゾ溝

壊れた脚ホゾの補修墨付け

4本ある脚のうち2本は抜けてしまうそうで、危なくて使っていなかったそうです。
釘を打って止まりませんか?の問い合わせでしたがそれは一寸!
直らなければ廃棄するしかないとおっしゃっていましたが、この大きさの一枚板は今は簡単には手には入りませんし、
天板の傷や反り、塗装のはがれなどはそのままで、脚を固定する方法を選びました。

お預かりしてきてよく見ると、加工次第では以前と同じ使い方が可能かと思い、材を付け足して昔の細工と同じようにしました。

ホゾのための寄木

脚の壊れたホゾ部分をカットし、材を付け足して同じ仕口の加工をしてみます。

ホゾ溝の再加工

天板のホゾ溝の方も付け足してから蟻加工をしました。
一応これで以前のように脚を溝に落とし、蟻に沿って送ることで固定が可能になりました。

昔の職人さん、天板の表面を鉋で平坦をだしたのは大変だったろうなと思える加工が縁取りを見て思いました。

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